除染土の再生利用実験公開 中間貯蔵施設、最終処分の行方は…福島

除染で取り除かれた土や廃棄物を保管する中間貯蔵施設で進められている除染土の再生利用に向けた実験の様子などが報道陣に公開されました

中間貯蔵施設は、原発事故で出た廃棄物や除染で取り除かれた土などを県外で最終処分されるまでの間、管理・保管する施設です。7日は、およそ1800ヘクタールに及ぶ施設の内部が報道陣に公開されました。

阿部正輝記者「こちらは、除去土壌を用いた道路の実証実験場です」

去年10月に完成したこちらの道路。放射線濃度の低い除去土壌を盛り土として使っていて、放射線の安全管理に加えて路面が沈んだり、変形したりしないかなど強度についても調査を行っています。

また、廃棄物の焼却灰に含まれる放射性セシウムを水に溶かして吸着剤に集める実証実験なども公開されました。

福島地方環境事務所・服部弘中間貯蔵総括課長「除去土壌とはどういうものか、線量はどのくらいかなど全国民的な理解醸成を強く行っていきたい」

環境省は、最終処分に向けた一定の方向性を2024年度末までに示すとしていますが、いつまでに処分地を決めるかなど具体的なスケジュールはまだ決まっていません。

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