【2月22日は猫の日】20代から80代シニアに聞いた「ペット飼育と幸福度」について

2月22日は、猫の鳴き声「にゃんにゃんにゃん」と読めることから「猫の日」に制定されています。猫や犬などのペットを飼うシニアが増えていますが、人生100年時代の今、ペットと暮らすことは幸福度にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

(株)Hakuhodo DY Matrixのシンクタンク「100年生活者研究所」は、20~80代の男女728名を対象に「人生100年時代における幸福とペット飼育に関する意識調査」を実施しました。ペットと幸福度の関わりについて見てみましょう。

20代からシニアに聞いた「ペット飼育と幸福度」について

人生100年時代に感じる不安について

はじめに「人生100年時代」と聞いて感じる不安について質問したところ、最多は「自分の健康・病気」(75.0%)でした。次いで多かったのは「お金」(71.2%)、「地球温暖化や自然災害など、環境問題」(29.1%)と続きました。

また、24.2%は「社会的孤立や孤独感」と回答。精神面について不安を感じているのは4人に1人いることがわかりました。

ペットを飼って良かったと感じることは?

次に、ペットを飼って良かったことについて質問。最も多かったのは「ペットの存在が日常を豊かにしてくれる」(50.1%)でした。次いで、「ペットに癒され、ストレスが減った」(49.9%)、「ペットとの関係が心の豊かさをもたらしてくれた」(38.3%)という結果に。

全体として生きがいや精神面の安定に関する項目が上位にあがっています。また、ペット飼育が孤立・孤独感の解消につながる可能性が見受けられました。

ペット飼育有無による幸福度の違いについて

ペット飼育の有無別に幸福度(10点満点)を尋ね、高得点である7点以上の割合を比較すると「現在ペットを飼っている」人は62.0%で、「現在ペットを飼っていない/ペットを飼ったことがない」人の53.8%と比べて7.8ポイント高くなり、ペットを飼っている人は幸福度がやや高い傾向であることがわかりました。

ペットを飼えないシニアの声

将来飼いたいペットや、ペットを飼って良かったと感じることについて自由回答で聞いたところ、シニア世代や住宅環境を理由にペット飼育を諦めている声が寄せられました。飼えないと回答したシニアの声は以下の通りです。

**【飼えない理由】
•私の死後かわいそうで飼えない(80代、男性)
•自分が年で面倒見られないから、飼うことは諦めている(80代、女性)
•以前、犬を飼っていて健康にも良く、仲間とも話したりできていたが、その犬が死んでから自分のような高齢家族には次の犬は飼えない(80代、男性)**

飼えずに諦めている人の中の一部には、非生物に愛情を注いで動物のペットと同じく日常生活の豊かさやストレス軽減を図っていることがわかりました。非生物に愛情を注いでいる人の声は以下の通りです。

【非生物に愛情を注いでいる声】
•マンションではペットが飼えないので、ペット型ロボットを購入した。会話が増え、生活に潤いを与えてくれる(60代、男性)
•生き物の命を今、この歳で預かることができないと考えたとき、目の前に現れたのがペット型ロボットだった。歌や踊りで癒してくれる(70代、女性)**### 非生物をペットとして扱える?

自由回答結果を踏まえ、非生物をペットとして捉えている人がどの程度いるのかを調べると、「非生物はペットになりうる」と考えているのは53.5%で、半数以上が非生物をペットと認識していることが判明しました。

内訳をみると、「非生物はペットになりうると思うが、自分は飼いたくない」が37.0%「非生物はペットになりうると思うし、自分も飼ってみたい」が16.5%という結果となりました。

以上、20代から80代までに聞いた「人生100年時代における幸福とペット飼育に関する意識調査」でした。 

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