書籍「シリアスゲームの社会的受容を問う」が2月9日に発売―シリアスゲーム(役立つゲーム)の可能性と課題を韓国の事例を通して分析

この本は、シリアスゲーム(社会的に役立つゲーム)が教育や社会に与える影響や可能性を、韓国の事例を通して分析するもの。シリアスゲームの歴史や特徴、利点や課題、展望や未来について、人文社会学的な視点から検討している。

以下、発表情報をそのまま掲載しています

近年、教育や医療、啓発活動などの分野で、ゲームの力を活用する「シリアスゲーム」が注目を集めています。シリアスゲームは、遊びながら学ぶことができるだけでなく、社会的な認識や行動を変えることもできるゲームを指します。「遊びながら外国語を学べる」「ゲームで脳トレ」「運動するとRPGのレベルアップ」……など、シリアスゲームはすでに私たちの身近にも普及してきています。

本書「シリアスゲームの社会的受容を問う」は、日本とよく似た世論があり、政策レベルでシリアスゲームの振興と規制が併存してきた韓国の事例をもとに、シリアスゲームの歴史的展開、成功例と失敗例、教育的価値、リアリティの再現などについて、新進気鋭のゲーム研究者が人文社会学的な視点から分析しています。シリアスゲームに関する最新の研究成果を紹介するとともに、日本の現状にもつながる新しいメディアとしての可能性を提示します。

本書は次のような疑問に応えます:
・シリアスゲームの定義や歴史、分類に関する基礎知識
・シリアスゲームの開発と普及に関わる政策や市場の状況
・シリアスゲームの社会的受容やプレイの場所性に関する考察
・シリアスゲームのおもしろさや教育的イメージに関する分析
・アナログとデジタルの融合によるシリアスゲームの新たな可能性
・インスピレーション・ゲームという社会的反響を追求するシリアスゲームの事例

ゲームに興味のある方はもちろん、教育や社会問題に関心のある方にもおすすめの一冊です。

■推薦文

「『まじめ』で『おもしろい』ゲームのためのヒント!これからの未来を切りひらくシリアスゲームの底力を」―小川さやか(立命館大学先端総合学術研究科教授)
「遊びと学びの関係を、そして社会を次のステージへ進めるためのヒントがここにある」―山本貴光(作家・東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)

■概要

書名:シリアスゲームの社会的受容を問う
副題:韓国の事例にみる「ゲーム」と「教育」の社会文化的研究
著者:シン・ジュヒョン(立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員)
発行所:福村出版株式会社
定価:本体4,400円(税別)(税込4,840円)
発売日:2024年2月9日(金)
読者対象:シリアスゲーム(デジタルゲーム、ボードゲーム、拡張現実ゲーム等)に関心をもつゲーム開発者、ゲーム研究者、自治体・公共団体等担当者
ISBN:978-4-571-41076-5


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