頑張りすぎなくて大丈夫!年100万円貯めにくい年もある

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長い人生には、大きな出費をどーーーしたって避けられない年があるらしい。「そんな時期は、“100万円”という金額にとらわれなくてもいいんです」という塚越さんに、貯めにくい年の例を教えてもらいました!

【妻】働いている×【子】0~3歳未満の家は“保育料がめちゃかかる年”

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一般的に、3歳未満の保育料は高額。支払う度に、「なんの為に働いているの……」と嘆きたくなるかもしれませんが、家族と自分のために働いているあなたはえらい!

今年は、貯蓄が減っても上等!未来の為に、できる限り雇用を維持しよう

雇用形態に関わらず、働ける環境にある人は、体と心の無理のない範囲で働こう。また、非正規雇用の期間が長くなると、正規雇用に戻り辛いのが現状。今後も正規社員として働き続ける意志があるなら、貯蓄額が一時的に目減りしても雇用の維持をおすすめします。

妻が働く家にアドバイス

子どもが3歳になれば、保育料は0円になるので、貯めまくるチャンス到来!

【子】中学3年生の家は“公立・私立に関係なく高校受験に向けた塾代がかかる年”

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中学生の塾代の年間平均額※は、公立中で約25万円、私立中で約17万5000円。さらに3年生は、高校受験対策が追加され3倍に増える傾向が。学年に応じた予算立てを忘れずに。

【子】高校3年生~大学1年生の家は“受験や学校納入金、入学準備など大きい出費が続く年”

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予備校代、受験料、入学金や授業料、合格後のスーツや靴、授業で使うパソコンなど、単価が高い出費が続きます。早めに動けば、価格比較をするなど、少しでもお得に購入できます。

【夫】単身赴任生活がはじまる家は“生活費が1.5倍増える可能性がある年”

単身赴任手当が出るとはいえ、生活費が増えて家計管理が乱れがちに。期間限定の赴任であっても、双方の家計を共有し合う習慣を作ることが、貯蓄ペースを大きく落とさない秘訣。

【親】介護生活がはじまる家は“生活が整うまで、初期費用や交通費がかさむ年”

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親が自分で介護費用を賄う場合でも、家の整理やサポートをするための費用や交通費など、子ども側も出費がかさみます。お金関連でギスギスしないためには、新しい環境を早めに整える姿勢が大切。

【持ち家】築10年の家は“家の中の細かい修繕費がかかり出す年”

家を構成している樹脂などの材料の中には寿命を迎えるものも。また、電子機器類の耐用年数も10年が目安なので、家電や水回りで異音や水漏れがあればすぐに対応して大きな修繕を回避するのが、結果お得!

【持ち家】築15年の家は“屋根、壁のメンテナンスに100万円以上かかる年”

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一戸建て住宅の場合、雨や風、日差しの紫外線、室内で発生する湿気の蓄積で、屋根、外壁、床が経年劣化する時期。さらなる高額リフォームをさけるためにも、築15年を目安にメンテナンスを。

【持ち家】築25年の家は“風呂、トイレ、洗面台など水回りの修繕費がかかり出す年”

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水回りの部品の経年劣化により、使いにくい、汚れが落ちにくいなどの不具合を感じ出す時期。風呂、トイレ、洗面台、キッチンなどのメンテナンスは、まとめて実施する方が割安になることも!

これから家を建てる人へアドバイス

新築後3~5年間は固定資産税が半額になり、10年前後は住宅ローン控除を受けられる。浮いたお金や還付金は、将来の修繕費の為に貯めておこう!

※出典:文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査」

<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 塚越菜々子さん
保険を売らないファイナンシャル・プランナーとして、家計改革や資産運用をサポート。“FPナナコ”の名でSNSやYouTubeを通じ、身近なお金のあれこれをわかりやすく発信。

参照:『サンキュ!』2024年2月号「2024年版 1年で100万円貯まる本」より。掲載している情報は2023年12月現在のものです。監修/塚越菜々子 構成・文/出下真紀 編集/サンキュ!編集部

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