竹喬美術館長を公募方式に変更 笠岡市教委、運営に新たな発想を

 笠岡市教委は、市職員や教員OBが務めてきた市立竹喬美術館(同市六番町)の館長を全国からの公募方式に切り替える。美術館を核とした地域づくりに向け、運営に新たな発想を取り入れるため。1982年の開館以来初の試みで4月に就任する。

 美術の知識を広く有し美術界の動向に精通するほか、管理職の経験が5年以上あることなどが条件。教育や観光といった各分野と美術館の連携に関する知識や実績も求めている。年齢は問わない。

 市出身で文化勲章を受けた日本画家小野竹喬(1889~1979年)を顕彰する同美術館の歴代館長は、市職員が兼務したり退職した教員が就任したりしていた。現館長も市の元部長が務めており、3月末で任期を終える。

 新館長の任期は4月1日から3年間で更新もある。月給は42万7千円。今月19日まで申し込みを受け付け、25日に面接試験を行う。

 市教委は「積極的に体験型のイベントなどを展開し、竹喬の世界観を広く発信していきたい。チャレンジ精神あふれる人に来てほしい」としている。

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