朝ドラのモデル古関裕而さん夫妻が結んだ縁 福島信金と豊橋信金が「エール」協定 販路開拓など連携

協定を交わす福島信金の樋口理事長(左)と豊橋信金の山口理事長

 福島信用金庫と愛知県豊橋市の豊橋信用金庫は7日、「エール」協定を締結した。福島市出身の作曲家古関裕而さんと豊橋市出身の妻金子(きんこ)さんがモデルとなったNHK連続テレビ小説「エール」の放送をきっかけとして、両信金が連携を強め、地域経済の活性化を目指す。

 ECサイトでの産品紹介や取引先企業の販路開拓を後押しする。災害発生時には職員の相互派遣も行う。

 第1弾として7日から懸賞付きの「エール定期預金」の取り扱いを開始した。定期預金10万円につき抽選権1本が付与され、福島信金で購入すると豊橋信金管内の特産品が当たる。販売総額は福島信金が30億円、豊橋信金が50億円。

 古関裕而さんの生誕115年を記念し、7月7日には福島市のふくしん夢の音楽堂(市音楽堂)で「ふくしん夢の音楽会」を開く。会場では豊橋市の物産販売会も催す。

 福島、豊橋両市の旅行企画、若手経営者の交流会開催なども今後、検討する。

 締結式は福島信金本店で行われた。福島信金の樋口郁雄理事長が「ネットワークを生かして持続的成長を目指す」と述べ、豊橋信金の山口進理事長が「福島の復興のために役立ちたい」とあいさつし、協定書を交わした。全国信用金庫協会の菅野浩之常務理事が立ち会った。

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