ザポロジエ原発周辺の砲撃減少、給水状況確認=IAEA事務局長

[7日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は7日、ロシア軍の制圧下にあるウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所周辺で砲撃が減少していることを歓迎した。原子炉を冷やすための冷却水が十分かどうか確認するため施設を視察した。

グロッシ氏はIAEAのウェブサイトに掲載されたビデオで、原発の状況は比較的安定しているとし、「原発周辺への直接的な攻撃や砲撃は少なくなっている。ポジティブな展開だが慎重に受け止めている」と語った。

また、昨年のノバカホフカダム破壊で、給水状況を確認することが重要になっていると指摘。破壊後に不足した水を供給するために掘られた井戸を視察したことを明らかにした。

ロシアのタス通信によると、グロッシ氏は原子炉を冷やすための冷却水は十分にあるとの見解を示したという。

グロッシ氏の視察にはロシア軍兵士が同行した。

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