インフレには「楽観的」、利下げ前に確信必要=クーグラーFRB理事

[ワシントン 7日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のクーグラー理事は7日、インフレ率が低下し続けることを「楽観視」しているとしながらも、政策立案者は金利を引き下げる前に、それが事実であることをより確信する必要があると付け加えた。

クーグラー氏はこの日、FRB理事として初めての政策演説行い、「インフレ率が2%の目標に確実に戻りつつあると確信できるまで、2つの政策目標のうち、引き続きインフレ率に焦点を当てる」と述べた。

特にサービスインフレが緩和を続けると考える理由として、賃金の伸びが鈍化していることと、企業の価格引き上げの頻度が低下していることを挙げた。

雇用とインフレに対するリスクは「ほぼ均衡している」としながらも、インフレ低下が停滞すれば、現在の政策金利5.25─5.5%の水準を予想より長く維持する必要があるかもしれないと指摘。「インフレと労働市場の鎮静化が続くため、ある時点で政策金利を引き下げることが適切になるかもしれない。一方、ディスインフレの進展が停滞するようであれば、目標レンジを現在の水準で長く維持することが適切かもしれない」とした。

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