巌門の遊覧船、損傷なし 隆起状態調べ「年内復活を」 

津波で流された遊覧船を移動させる関係者=志賀町福浦港

 志賀町福浦港の船着き場で7日、津波で流された遊覧船を元の位置に戻す作業が行われた。毎年3月中旬から11月下旬にかけ、富来牛下(うしおろし)の景勝地「巌門(がんもん)」で運航されている遊覧船で、目立った損傷はなかった。メンテナンスや海岸の状況調査を経て営業再開を目指す。

 船を運航する能登金剛遊覧船によると、地震があった1月1日、福浦港に陸揚げされていた遊覧船3隻のうち2隻が津波で約30メートル流され、堤防に乗り上げたままとなっていた。

 同社は、春先に魚群探知機で海岸の隆起状態を調べる予定で、木谷茂之社長(55)は「海岸に問題がなければ年内に復活させたい」と話した。

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