3月末にも復旧 氷見運動公園野球場

氷見市が年度内の復旧を目指す氷見運動公園野球場=同市大浦

  ●春以降大会目白押し

 氷見市は能登半島地震で被災した氷見運動公園野球場について3月末までの復旧を目指し、近く修復工事に着手する。野球場は昨年8月にリニューアルしたばかりで、新年度は小中学生や社会人野球の県大会を控えているため、球春に間に合わせる。

  ●グラウンド地割れ フェンスも損壊

 野球場は地震で内外野のフェンス基礎部分コンクリートが破断し、フェンスが傾いた。グラウンドの一部に地割れや液状化被害が出たほか、球場周囲の園路には段差ができた。

 野球場では5月に全日本少年軟式野球大会県大会、7月に県体中学の部、10月にクラブ対抗軟式野球大会の3大会が予定されている。4月以降は小中学生の大会も見込まれ、早期復旧を目指すことにした。事業費は1100万円となる。

 昨年8月に終えた改修事業では電光表示のスコアボードを備えたほか、観客席を500席増の800席に拡充していた。市の担当者は復旧により「真新しい野球場を多くの人に利用してもらいたい」と話した。

  ●野球場以外は新年度

 一方、野球場以外の氷見運動公園内の施設は被害が甚大で新たに設計業務などが必要となるため、復旧は新年度になる。テニスコート、相撲場などで液状化や地割れが深刻という。

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