静岡県湖西市/新庁舎建設基本構想案、庁舎単独で建替へ規模は最大1万平米

静岡県湖西市は7日、「湖西市新庁舎建設基本構想案」を公表した。当初は市民会館との複合施設を目指していたが、庁舎単独で建て替える方針を決定。建設場所は現庁舎の敷地内か、現庁舎に隣接した健康センター南側敷地の2カ所を候補とした。規模は延べ7400~1万0800平方メートル、概算工事費は35億~49億円程度と想定した。市民意見を踏まえ3月までに構想を策定する。予算が確保できれば2024年度に基本計画を策定する。
現庁舎(吉美3268)の規模はRC造4階建て延べ5585平方メートル。1974年に完成した。96年には耐震補強工事も実施しているが、設備の老朽化や狭あい化が著しいため建て替える。
基本構想では、新庁舎の基本方針を▽安心して使いやすく快適なサービスを提供▽機能性、効率性、生産性が高い▽「こさい」を感じられる▽ゼロカーボンに配慮-と定め、ワンストップ窓口やユニバーサルデザインの導入、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の取得などを目指すとした。
建設候補地は、まちづくりの考え方や市民アンケートを踏まえ鷲津駅周辺で検討した結果、現庁舎敷地(約6150平方メートル)と健康福祉センター南側敷地(約2600平方メートル)の2カ所を候補とした。いずれも市有地と借地で構成している。基本計画の策定時に建設地を決定する。
事業手法は、従来方式とPFI方式、建物リース方式を提示。今後、新庁舎の配置などを踏まえ各手法の概算費用や事業スケジュールなどを検討する。事業費については、近年の工事費の高騰なども踏まえ35億~49億円(解体、外溝、備品など含まず)と試算した。事業手法にもよるが、予算確保などが順調に進んだ場合のスケジュールとして24年度に基本計画を策定、25~26年度で基本・実施設計、27~28年度に建設し29年度に開庁とした。

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