NY外為市場=ドル下落、このところの上昇の反動

[ニューヨーク/ロンドン 7日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルがおおむね下落した。ドルはこのところ、堅調な米経済指標を背景にした早期利下げ観測の後退を受け大きく上昇してきたため、市場関係者は反動が続いているとの見方を示している。

主要6通貨に対するドル指数は5日と6日に昨年11月下旬以降で初めて100日移動平均を超える水準に上昇。2日間でユーロに対し最大1.4%上昇した。この日の動きについてアナリストは、テクニカル要因でドルが下落しているとの見方を示している。

ジェフリーズ(ニューヨーク)のグローバル外為部門責任者、ブラッド・ベクテル氏は「ドルの上昇は行き過ぎていた」とし、「かなりのスピードで上昇したため、抵抗線に跳ね返されている」と述べた。

コンベラのシニア・コーポレート外為ディーラー、ジェームス・ニベトン氏は「金融市場では米連邦準備理事会(FRB)の政策に対する観測の再調整が進んでいる」とし、「特にインフレに関する経済指標が良好な状況が続けば、観測は早期利下げに傾き、ドル安が進む可能性がある」と述べた。

CMEフェドウオッチによると、市場が織り込む3月利下げの確率は現在18.5%。5日時点の14.5%から上昇したが、年初時点の68.1%からは大幅に低下している。

終盤の取引でドル指数は0.11%安の104.01と、100日移動平均(104.20)をやや下回る水準。

ユーロ/ドルは0.18%高の1.0775ドル。

ドル/円は0.13%高の148.125円。前日は0.49%下落していた。ドル/円相場は米国債利回りに反応して動く傾向がある。

英ポンド/ドルは0.24%高の1.2629ドル。

ドル/円 NY終値 148.18/148.19

始値 148.07

高値 148.27

安値 147.65

ユーロ/ドル NY終値 1.0771/1.0775

始値 1.0771

高値 1.0783

安値 1.0757

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