ロボッツ「アリーナ改修を」 茨城・水戸市に要望 新リーグ参入条件

Bプレミア入りへ協力を求め、高橋靖市長(左)へ署名を手渡す西村大介社長=水戸市役所

バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の茨城ロボッツは7日、2026年に創設される最上位リーグ「Bプレミア」への参入を目指し、条件となる本拠地のアダストリアみとアリーナ(茨城県水戸市)の改修を求める要望書と市民ら1万2293人分の署名を同市の高橋靖市長に手渡した。

チームを運営する茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメントの西村大介社長が市役所を訪れ、提出した。高橋市長は「金銭面で市民の理解が必要。市民の利用促進によって理解を得る活動を一緒にしていきたい」と応じた。

署名は昨年末から街頭やインターネットで募り、市民ら1万2293人が賛同した。

プレミアリーグへの参入には「平均入場者数4000人」「年間売上高12億円」「アリーナ要件」の条件を満たす必要がある。試合成績による昇降格はなく、クラブの経営力が求められる。

各クラブのホームタウンではアリーナ新設などプレミア参入を目指す活動が熱を帯びる。みとアリーナは収容人数の5000人を満たしているものの、一定人数が入れるVIPルームの設置などの条件をクリアできていない。

ロボッツの今季の平均入場者数は4328人(4日時点)で、売上高とともに参入条件のクリアを視野に入れる。ただ、平日の試合は入場者数が伸び悩んでいるのが現状。要望書では入場者数の一層の拡大に向けて広報などの支援体制づくりも求めた。

ロボッツは7日現在、4勝33敗とB2降格圏の危機にもある。西村社長は「万が一のことがあっても条件を満たせばプレミアに上がれる」と強調した。

ロボッツはプレミア入りした場合の地域への経済波及効果は下位リーグの2倍近くに上るとみており、参入には「アリーナ改修が大きな鍵」と、市側に協力を求めた。

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