「寄宿舎の存廃」次回に報告書案を示す 有識者の検討会

 廃止が延期された栃木と那須の特別支援学校の寄宿舎の問題を受け、栃木県教育委員会が設置した有識者らによる検討会の7回目の会合が7日に栃木県庁で開かれ、次回、報告書の案を示すことを決めました。

 今回の検討会では、これまでに整理してきた「特別支援教育の方向性」、「生活指導」、それに「家庭と教育、福祉の連携」の大きく3つの項目の現状と対応の方向性について議論しました。

 この中で、生徒が親元を離れて共同生活を送る特別支援学校の寄宿舎について、委員からは「寄宿舎が設置された当時より福祉制度が充実し役割を地域に移して支援すべき」といった声や「長期的に見れば発展的な解消をせざるを得ないがどんな形に変えようとも慎重に考えなければならない」などと様々な意見が出ました。

 検討会では、これまでの会議の内容を踏まえ次の会合で報告書の案を示す予定です。

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