佐賀県と鹿児島県のカヌーの選手がこのほど、佐賀市の富士しゃくなげ湖水上競技場で強化合宿に取り組んだ。昨年の鹿児島国体と、今年佐賀県で開催される国民スポーツ大会に向けた「佐賀・鹿児島エールプロジェクト」の一環で、選手たちは残雪した山並みを背景に力強くパドルをこいだ。
両県によるカヌーの交流は2022年から始まり、今年で3回目。鹿児島からは全国高校総体や鹿児島国体で優勝した選手ら5人が参加し、神埼、鳥栖工業、伊万里実業高の選手や神埼カヌークラブの小中学生40人と練習した。合宿は2日間行い、8千メートルを休みなしでこぐ持久練習などに励んだ。
同競技場は佐賀国スポの競技会場にもなる。鹿児島県チームの植木裕一郎監督(45)は「佐賀の会場は、設備が整い安全に競技できる環境がそろっている。切せっ磋さ琢たく磨まして国スポでいい結果を出したい」と話した。(鶴澤弘樹)