アゼルバイジャン、現職アリエフ大統領が5選 92%得票

[バクー 7日 ロイター] - カスピ海沿岸の産油国アゼルバイジャンで7日に大統領選が行われ、現職アリエフ大統領(62)の5選が確実となった。

中央選挙管理委員会が発表した暫定結果によると、50%強の開票段階でアリエフ氏の得票率は92.1%に上った。

アリエフ氏は、隣国アルメニアとの係争地ナゴルノカラバフを昨年に完全掌握したことを受け、選挙を前倒しした。

2003年から大統領を務めるアリエフ氏は、これまでの選挙でも得票率が85%を超え、人権団体などからは自由や公正に欠けるとの批判がある。

選挙には他に6人が立候補したが、いずれの候補もアリエフ体制に批判的ではない。2大野党は選挙をボイコットした。

政府当局者は選挙が公正で透明だとし、ナゴルノカラバフでの勝利を受けてアリエフ氏の支持が高まったとしている。

アゼルバイジャンは北大西洋条約機構(NATO)加盟国トルコと関係を強化しているが、ロシアとの協力関係も維持している。アゼルバイジャンのエネルギー資源は、ウクライナ侵攻を受けてロシアへのガス依存を減らす欧州の計画にとって重要となる。

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