アトレティコ、本拠地で約1年1カ月ぶりの黒星…国王杯準決勝でビルバオに先勝許す

コパ・デル・レイ(国王杯)準決勝ファーストレグが7日に行われ、アトレティコ・マドリードとアスレティック・ビルバオが対戦した。

ラウンド16で宿敵レアル・マドリードとの“マドリード・ダービー”を制し、続く準々決勝ではセビージャを下してベスト4へ進出したアトレティコ・マドリード。対するアスレティック・ビルバオは準々決勝でバルセロナを4-2で破り、準決勝へと駒を進めている。決勝への切符をかけたファーストレグは、アトレティコ・マドリードの本拠地『シビタス・メトロポリターノ』にて行われた。

序盤はアトレティコ・マドリードが攻勢を強める。試合開始から30秒足らずでサムエウ・リーノがシュートを放つと、4分にはロドリゴ・デ・パウルがボックス右角付近から上げたボールが直接ゴールを脅かす。その後もアントワーヌ・グリーズマンらがチャンスを創出していたが、22分にヘイニウド・マンダーヴァが自陣ボックス内でベニャト・プラードスを倒しPKを献上。これをアレックス・ベレンゲルが沈め、アスレティック・ビルバオが先手を取った。

ビハインドを負ったアトレティコ・マドリードは40分、左で起点を作ったリーノからパブロ・バリオスへと繋ぎ、最後はボックス手前中央からグリーズマンが左足で狙ったが、シュートは枠を捉えられず。対するアスレティック・ビルバオは45+1分、ボックス内右へ侵入したブレンゲルが角度のないところから右足を振り抜くも、GKヤン・オブラクのセーブに阻まれ追加点とはならなかった。前半はこのまま0-1で終了する。

早めに1点を返したいアトレティコ・マドリードは、58分にアルバロ・モラタとマルコス・ジョレンテを投入し状況の打開を図る。一方、集中した守備対応を見せるアスレティック・ビルバオは62分に決定機。ウナイ・ゴメスの強烈なミドルシュートをGKオブラクがセーブし、こぼれ球にアシエル・ビジャリブレが詰めたが枠を外してしまった。

その後はアトレティコ・マドリードの時間が続き、リーノやグリーズマン、アンヘル・コレアが際どいシュートを放っていく。しかし、アスレティック・ビルバオ守備陣も体を張った粘り強い対応を見せ、同点ゴールを与えない。90+1分には左からのクロスに反応したモラタがボックス内で倒され、主審はPKを宣告。しかし、VARが介入した結果、倒される直前のモラタのポジションがオフサイドだったとしてPKは取り消された。

試合はこのまま0-1で終了し、アスレティック・ビルバオが決勝進出へ王手をかけた。対するアトレティコ・マドリードは本拠地で昨年1月以来、実に約1年1カ月ぶりの黒星を喫している。セカンドレグはアスレティック・ビルバオの本拠地『サン・マメス』にて現地時間2月29日に開催される。

【スコア】
アトレティコ・マドリード 0-1 アスレティック・ビルバオ

【得点者】
0-1 25分 アレックス・ベレンゲル(PK/アスレティック・ビルバオ)

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