8月任期満了の野木町長選挙 新人で町議の黒川氏が出馬表明 現職・真瀬氏も5選目指し立候補へ

 8月の任期満了に伴う野木町長選挙に、新人で町議会議員の黒川広氏(73)が7日、無所属で立候補することを正式に表明しました。

 黒川氏は、早稲田大学第一政治経済学部を卒業後、日本電信電話公社、現在のNTTに入社し、秘書室長などを務めました。野木町には1989年に転居し、2012年の町議補選で初当選。議長なども経験し、現在4期目です。

 黒川氏は、現職の真瀬宏子町長(78)が5選を目指して立候補することに「多選の弊害を問題視する声がある」と指摘。東京に近いというメリットを生かし、少子高齢化が進む中、誰一人取り残さない町の実現を目指すとしています。

 黒川氏は、高齢者の交通の確保が必要だとしてデマンドタクシーの高度化や「ふるさと納税」の専門担当を置いて予算確保を図ること、給食の無償化などを進めたいとしています。また、自身の経験を生かした人材育成やDX化の推進、隣接する小山市・栃木市との連携の強化などに力を入れるとしています。

 野木町長選挙を巡っては、真瀬町長が2023年11月に立候補を表明していて、黒川氏は公開討論会の場を設けるよう求めています。

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