西九州道新料金 佐々-佐世保大塔は370円 4車線化後、2倍超の値上がり 長崎県

主な区間の通行料金例

 国土交通省と西日本高速道路(NEXCO西日本)は7日、西九州自動車道佐々インターチェンジ(IC)-佐世保大塔IC間(約16.9キロ)の4車線化を供用開始した場合の新通行料金を発表した。同区間は普通車の場合、現行の160円が2倍超の370円に値上がりする。
 同区間内には佐世保中央ICなどがあり、新料金は自動料金収受システム(ETC)車の場合、ETC無線通信で走行区間を判別する。非ETC車の場合は大塔にある料金所で車種に応じた区間最大料金を支払うことになる。
 具体例では、相浦中里ICから佐世保大塔ICまで行く場合、ETC車が270円、非ETC車が370円となる。佐々IC-佐世保中央IC間はこれまで同様、すべての車が無料で走行できる。
 一方、ETC無線通信と無料区間を併存した結果、安い料金で通行できるパターンも。例えば、佐世保大塔ICから佐々ICまで走行すると通行料金は370円だが、いったん途中の佐世保中央ICで降り、再度西九州道に乗り直せば料金は160円で済むことになる。こうしたケースが相次げば、佐世保中央IC周辺の交通渋滞などが懸念される。NEXCO西日本は「問題意識はある。関係機関の意見を聞き、対応を検討する」としている。
 4車線化については、新年度から順次完成する予定だが、具体的な供用開始時期は「未定」という。

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