連合岩手、1万8400円の賃上げ要求目安 24年春闘、過去最高額

連合岩手の春闘要求と妥結額

 連合岩手(伊藤裕一会長)は7日、2024年春闘の賃上げ要求目安を1万8400円(前年比3700円増)と決めた。賃上げ率は7.39%(1.32ポイント増)で、正確な記録が残る2000年以降で最高。長引く物価高や中央と地方の格差が広がる状況を踏まえた。

 賃上げ額はベースアップ(ベア)、定期昇給(定昇)などの総額。連合本部は定昇を含めて「5%以上」の賃上げを指標としており、本県の目安はこれを大きく上回る。一方で業績が回復途上の中小企業も多く、労使交渉は難航が予想される。

 要求額は23年度の連合岩手賃金実態調査を基に算出した。賃金水準を底上げするベアは平均賃金24万8953円の4.5%程度の1万1203円、定昇に相当する賃金カーブ維持分は4635円、中央との地域格差是正分を2490円とし、これらを合算した。

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