フィギュア=ワリエワ「デザートに薬物混入」、CASは証拠なしと判断

[7日 ロイター] - スポーツ仲裁裁判所(CAS)は7日、フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(ロシア)のドーピング違反について、祖父が用意したイチゴのデザートが原因だと説明していたことを明らかにした。

2022年の北京冬季五輪中にドーピング違反が発覚したワリエワについて、CASは今年1月末に21年12月25日から4年間の資格停止処分とその間の全ての成績を失格とする裁定を下した。

CASによると、違反の原因としてワリエワ側はイチゴのデザートに祖父の常用薬が混入した可能性があると主張。祖父が禁止物質のトリメタジジンの錠剤を砕くのに使ったまな板でデザートを用意したことが禁止物質摂取の原因だったと説明した。

これに対し、CASは「この説明はいかなる具体的な証拠によっても裏付けられず、競技者は意図的にドーピング違反を行っていないことを立証できなかった」と結論付けた。

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