自民党・青山繁晴参院議員登場!参院選出馬をめぐる安倍元総理との駆け引きを大公開!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2024年2月6日に公開された動画ではゲストに自由民主党参院議員の青山繁晴氏をお招きし、政治家になった経緯について語っていただきました。

政治家になりたくなかった青山氏に出馬を決意させた人物とは?

【このトピックのポイント】
・日本の政治家や選挙のあり方を認められないから政治家にはなりたくなかった
・配偶者と秘書の説得で参院選出馬を決めた
・選挙カーとガソリン代だけで選挙はできる

青山氏のプロフィールは以下の通りです。

人間ドックでとてつもなく若い体内年齢を叩き出したことがあるという青山氏。日々の運動習慣について伺うと、趣味のアルペンスキーでキレのある滑りを維持するために30階以上ある自宅の階段を歩いて上り下りしているとのエピソードを披露しました。

議員会館も12階を階段で往復しており、調子の良い日は2分40秒で昇っているそうです。

今回はプロフィールから話を広げて、政治家になった経緯について伺いました。

政治家になろうと思ったのはなぜ?

60歳を過ぎて選挙に出馬した青山氏。政治家を目指したきっかけについて問うと、「政治家にだけはなりたくなかった」と返しました。

現在、自民党の裏金問題が話題になっていますが、以前から日本の政治家のあり方について青山氏は「認められない」と思っていたとのこと。

共同通信社の政治部記者だった時分には、新党さきがけを立ち上げた鳩山由紀夫氏に出馬を打診されたこともありましたが、国家観の違いからはっきりと断ったそうです。

太平洋戦争が起こったのも、今の消費税や物価高で国民が苦しんでいるのも、政治が決めてきたことによるものだと青山氏は語ります。

一方で、政治家を選ぶ選挙においては候補者が自分を売り込むことに終始していることには違和感を感じているようです。自分を売り込むことは自身が子どもの頃に受けた教えにも反するものであり、だからこそ国会議員になることができないと考えがあったと語りました。

そのような考えの中で、2016年の参院選に出馬したのはどのような経緯があったのでしょうか。

最初にアプローチがあったのは2016年の1月。当時官房副長官だった世耕弘成氏から安倍晋三総理からの伝言として、出馬の打診があったとのこと。

世耕氏からは、青山氏の考える憲法9条を自分の手で実現させるべきといった旨の説得があり、青山氏もその内容には納得したものの「今の選挙制度では出ません」ときっぱり断りました。

それから、世耕氏からは6月の公示直前までひっきりなしに連絡がありましたが、青山氏も繰り返し断り続けていました。

すると、ある日安倍氏本人から青山氏に電話がかかってきます。お互いの連絡先は知っていましたが安倍氏から連絡が来ることはめったにないため、青山氏が心配して電話を取ると「やっぱ選挙出てよ」と一言。出馬打診の電話でした。

安倍氏は、青山氏が国会議員になったら外務省が変わる、経済産業省が変わる、自民党議員が変わると青山氏に期待を寄せる言葉を連ね、断り続けていた青山氏も初めて検討する旨を伝えて電話を切ったとのこと。

青山氏「切ってから即座にやっぱ嫌だ(と思った)」

それでも断る決心をして、安倍氏に連絡する前にパートナーにその旨を伝えたところ、港で船の上から「コウカイしますよ」と連絡がきたそうです。

青山氏「(後悔なのか航海なのか)駄洒落なのかなと」

さらに、青山氏の公設第一秘書で当時社長秘書だった清水麻未氏にも相談したところ「社長、国益のためです」と返され、青山氏は出馬を決意しました。

ちなみに、安倍氏に連絡した際に安倍氏の説得ではなくパートナーと秘書に説得されたから出馬を決意した旨を伝えたところ、安倍氏はものすごく機嫌が悪くなったとのことです。

公認が出たのは公示日2日前で、党本部から他の議員の推薦団体を外して青山氏に付けた旨を伝えられましたが、団体のつながりを大事にしているからこそ経済が回らなくなる、と青山氏はそれを固辞。ウグイス嬢や選挙プランナーも断りました。

「ただただ遊説して、人の目を見て話すだけなので、主権者1人1人と向き合うことしかしませんので、選挙カーだけ貸してください」と言い切ったそうです。

その時のことを出発点に、今も献金を受けず、政治資金パーティーを開かず、派閥に属さず、後援会も支持団体も作らず、地元を作らずに政治に取り組んできた青山氏。

青山氏が代表を務める議員連盟「日本の尊厳と国益を護る会」には90人以上のメンバーが集まっており「これ(献金や派閥に頼らなくても)でもやれてます」と語りました。

MC鈴木邦和「青山さんが政治家としてそれを実践していることの価値ってものすごいなと思うんですよ、(中略)モデルになりますよね」

選挙活動の際には嫌がらせを受けることもあるそうですが、青山氏の演説のために選挙権がない子どもから歩くのもやっとの高齢者まで、目を輝かせて聞きに来る様子を見て「あんなに目が輝く人達を見たことがないから、僕はもう命を捧げても悔いはないですよ」と青山氏。

「お金はガソリン代だけなんです」と、莫大な資金がなくても選挙はできる旨を強調して締めくくりました。

動画本編はこちら!

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