【共同通信杯】ジャンタルマンタルの逆転候補に“ジャスティン”か“ベラジオ”か 「ディープに重なる破壊力に期待」

ジャンタルマンタル/23年朝杯FS(C)Eiichi Yamane

2月11日に東京競馬場で第58回共同通信杯(GIII、芝1800m)が行われる。

中心視されるのは朝日杯FSを制して2歳王者に輝いたジャンタルマンタルだが、過去10年において共同通信杯で1番人気は【1.3.2.4】と1勝しかしていない。例年の傾向を踏まえればジャンタルマンタルを差しおいて、頭は他の馬を狙うのがセオリーだ。

そこで浮上するのが、クラシックへ向けて賞金加算が必須となる新馬戦組のジャスティンミラノベラジオボンドだろう。

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■新馬戦の「レース上がり4F」は特筆レベル

ジャスティンミラノは三木正浩氏の所有馬。馬主歴2年目にしてジャスティンカフェというGI級の馬を手にした“持ってる”馬主だ。

ジャスティンミラノの新馬戦は11月の東京芝2000m。1000m通過が63秒1の超スローペースを2番手から押し切った。特筆すべきはレースの上がり4Fのタイム「45秒9」。1980年以降、東京芝2000mの2歳新馬戦において、レースの上がり4F45秒9以内で勝った馬は同馬と2012年のカミノタサハラ(次走ホープフルS3着)のみ。芝2000mの2歳新馬戦までレンジを広げると、ディープインパクトはじめ、アグネスタキオン、ワグネリアンといったGI馬が並ぶ。

また過去10年の共同通信杯において、新馬戦が東京だった馬【1.1.1.4】のうち、1800mに限定すると【1.1.1.1】で馬券外の1頭も4着と大崩れはない。新馬戦で示したタイムの破壊力とデータ面から、ジャンタルマンタルに逆転できる存在だろう。

■東西重賞ジャックか

べラジオの冠で知られるのが林田祥来氏。馬主歴3年目かつJRA所属の所有馬3頭目にして、ベラジオオペラでダービー出走を叶えた“豪運”の持ち主。今週、京都記念にはそのベラジオオペラが出走し、共同通信杯にはベラジオボンドが出走する。

ベラジオボンドは昨年暮れの阪神1800mの新馬戦でデビュー。1000m通過が61秒0のスローの流れを折り合いぴったりで進み、上がり最速の脚を使って3馬身差の完勝。初陣こそ遅れてしまったが、センスの高さが光った、先々が楽しみになる内容だった。

また新馬戦が阪神だった馬は【1.2.0.0】連対率100%の“鉄板データ”。さらに3頭は3番人気、5番人気、7番人気の伏兵ばかり。どちらかというと、新馬戦組ならジャスティンミラノが優勢だが、べラジオの東西重賞ジャックにも警戒が必要だ。

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(Asuka.F/SPREAD編集部)

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