福島第一原発の浄化装置から放射性物質を含む汚染水が漏れた問題で、東京電力では8日中にも周辺の土壌の回収を始めることにしています。
福島第一原発では、7日、汚染水の浄化装置で、建物の外壁の排出口から水が漏れているのを作業員が確認しました。
漏れた水は、放射性物質のセシウムとストロンチウムを含む汚染水で、量は5.5トン、放射性物質の総量は220億ベクレルとみられています。
当時、浄化装置の洗浄作業が行われていましたが、本来、作業員が手動で閉じなければなけない16か所の弁のうち10か所が開いたままだったため、汚染水が漏れ出たということです。
東京電力では周辺の土壌にも染み込んだおそれがあり、早ければ8日にも土壌の回収を始めるとしています。