裁縫などで使った針を感謝の気持ちをこめて供養する針供養が、岡山市中区の寺で行われています。
裁縫の技術を人々に授けたとされる神、淡島明神を祀る徳与寺では、毎年事始めの2月8日に針供養が行われています。折れたり錆びたりして使えなくなった針を、最後は豆腐やこんにゃくなど柔らかい物に刺して労をねぎらう行事です。けさは、和裁や洋裁に携わる約50人が使い古した針を持参して供養しました。
(針供養に訪れた人2人)「自分が上手いこと力が入れられないことによって曲がってしまうこともあるので、もっと上手くなれよという感じで刺してます」「去年祖母が亡くなっていっぱい針が出てきたので、それを大事にとり過ぎて錆さびになってもう使えないんですけどそれを持って来ました」
供養された針は針塚に収められることになっています。