マカオ税関が活ロブスター密輸事案1件摘発…工業ビル対象のパトロールきっかけ

工業ビル対象のパトロールで発見された活ロブスター(写真:澳門海關)

 澳門海關(マカオ税関)は2月7日、マカオ警察総局の指揮下で冬の防犯運動2024を展開する中、最近食材の密輸事案が増加傾向にあることを受け、特に工業ビルを対象としたパトロール及び宣伝を強化して臨んでいることを明らかにした。

 2月5日、市内各所で工業ビル入居事業者に対する輸入関連書類の検査などを含むパトロールを実施した際、マカオ半島北区にある工業ビル内に不審な事業者が1つ存在したことから、摘発を行ったとのこと。立入検査で倉庫内から発見した活ロブスター8箱(計110キログラム)、約5万パタカ(日本円換算:約92万円)相当について、輸入関連書類が全く存在しなかったという。

工業ビル対象のパトロールで発見された活ロブスター(写真:澳門海關)

 倉庫の責任者のマカオ人の男(22)は税関の調べに対し、発見された活ロブスターはさまざまなルートを使って中国本土へ密輸するものだったことを認め、この男を対外貿易法違反で起訴済みとした。

 税関では今回の摘発を受け、冬の防犯運動で複数部門と連携してマカオ各所でのパトロールを継続するほか、密輸対策として各イミグレーションにおける人・車への検査を強化して臨んでいるとのこと。また、市民に対し、衛生リスクを考慮して来歴不明の食品に手を出さないよう呼びかけを行った。

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