海外勢の新興国債券・株式投資、1月は流入超 中国は売り越し

Rodrigo Campos

[ニューヨーク 7日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)の7日発表によると、1月に新興国の債券と株式市場に外国人投資家から差し引き357億ドルが流入した。一方、中国市場は流出超となった。

海外勢は1月に新興国市場の債券を約427億ドル買い越した。買い越し額は2021年6月以来の高水準だった。一方、株式は69億ドルの流出超だった。

中国株式は32億ドルの流出超だった。債券も47億ドルの売り越しとなり、7カ月連続で資金が流出した。

IIFは1月の債券市場への資金流入は供給の急増によるものと説明。1月の新興国の債券発行額は470億ドルと1月としての過去最高を記録した。モルガン・スタンレーは、今年は新興国債券の発行額が約1650億ドルと前年比約20%増加すると予想している。

IIFのエコノミスト、ジョナサン・フォーチュンは「(米連邦準備制度理事会)がハト派姿勢に転じるとの観測が今後数カ月の資金流入の主な原動力になる」との見方を示した。

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