茂木の演劇団体、来月再演 ミュージカル「奇蹟の朝に…」 感動の舞台へ稽古佳境

通し稽古で演出の江藤さん(手前)の指示を真剣な表情で聴く出演者たち

 【茂木】アマチュア演劇団体「もてぎde演劇を創る会」(都野祐俊(つのゆうしゅん)代表)が3月に茂木と益子で再演するミュージカル「奇蹟(きせき)の朝に…」の公演まで約1カ月。キャストとスタッフの稽古に一段と熱が入っている。

 「悲しい話でも、芝居には元気がないといけない」。脚本・演出の江藤寛(えとうかん)さんが、芝居を止めて駄目を出す。

 町民センターゆずもホールで行われた3日の通し稽古。作曲の上野哲生(うえのてっせい)さんは「ソロは単調にならずに強弱をはっきり」などと歌ごとに指導を入れ、出演者たちは真剣に聞き入った。

 名作「フランダースの犬」が原作の、悲しい運命に翻弄(ほんろう)されながら希望を胸に純粋に力強く生きた少年と犬の物語。小学2年から80代まで町内外、プロも加え三十数人が出演し、スタッフを含め約70人が感動の舞台づくりに一丸となっている。

 茂木公演は同ホールで3月9日午後6時、10日は同1時開演で定員250人。益子公演は益子町民会館ホールで3月23日午後6時、24日同1時開演で定員950人。チケットは大人千円、小中高校生500円。茂木町民センター、益子町民会館など6カ所で取り扱っている。

 (問)同会連絡所090.2458.4012(午前10時~午後6時)。

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