米ヤム・ブランズ、四半期売上高が予想下回る 主力チェーン不振

Deborah Mary Sophia

[7日 ロイター] - 米飲食チェーン大手ヤム・ブランズが7日発表した2023年第4・四半期決算は、売上高が市場予想を下回った。米国の消費環境が不安定な中、「タコベル」、「KFC」、「ピザハット」といった主力チェーンで販売が伸び悩んだ。

第4・四半期の既存店売上高は1%増加。LSEGが集計した市場予想は3.9%増となっていた。

競合するマクドナルドやスターバックスと同様、ヤムの売上高もイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘により打撃を受けた。ヤムは戦闘による第4・四半期売上高への影響は「1桁台前半」と説明。中東やマレーシア、インドネシアなどの市場の事業に痛手となった。

戦闘の影響は今四半期も続いているが、今年は時間の経過に伴い影響が和らぐとの見方を示した。

中東、トルコ、北米市場はKFCの売上高全体の約6%を占め、中東とアフリカはピザハットの売上高の5%を占める。

一方で米国では、インフレに疲れた消費者、特にKFCやマクドナルドのようなファストフードチェーンを頻繁に利用する低所得世帯は、家庭料理に切り替えるなどして支出を削っている。

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