神戸市兵庫区の厳島神社で針供養 一年間の感謝と裁縫の上達を祈る

使えなくなった古い針を供養し、裁縫の上達などを祈る「針供養」が神戸市内の神社で営まれました。

女性の守り神である淡島神が祭られる神戸市兵庫区の厳島神社では、江戸時代から毎年、事始めを意味する事八日(ことようか)の2月8日に針供養が行われます。

針供養は、折れたり、曲がったり、さびたりして使えなくなった縫い針を供養する行事で、8日は、訪れた人が祭壇に設けられたこんにゃくに手縫い針や釣り針など古い針を刺していきました。

このうち、神戸常盤女子高校の生徒と教諭の5人は、生徒らが授業で使用し使えなくなったおよそ100本の針を持参。

家庭科服飾コース3年の平野楓空さんは、去年の授業でウエディングドレスを作る時に変形したまち針を納めました。

針供養の神事には、日本和裁士会兵庫県支部の会員や地元の婦人会などおよそ100人が参列し、これまでの感謝の気持ちを捧げて、裁縫の上達を祈っていました。

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