中国湖北省の各部門、寒波襲来に全力で対応

中国湖北省の各部門、寒波襲来に全力で対応

 【新華社武漢2月8日】中国湖北省はこのほど、強い寒気の影響を受けて広い範囲で低温や降雪・降雨、凍結に見舞われた。今回の寒波は春節(旧正月)の特別輸送態勢「春運」(1月26日~3月5日)のピークと重なり、各地の関連部門は人々の正常な仕事や生活を保障するため積極的に一連の措置を講じ、降雨や降雪、凍結による災害に対応している。

 雨や雪のため一部の都市間バスや列車が運休となり、春節の帰省客の足に影響が出た。武漢市の鉄道部門は積もった雪の除去や凍結防止剤の塗布を緊急に実施、線路の良好な使用を確保した。同時に天候の変化や乗客数に応じて、積極的に増便や運行ルートの変更など列車の運行計画を調整し、乗客の安全で円滑な移動を確保している。

 スムーズな道路交通の維持も非常に重要となる。「春運」期間中、電気自動車(EV)の充電需要が急増しており、中国送電大手、国家電網傘下の国網鄂州供電は管轄する高速道路サービスエリア内に充電スタンド24基を増設。同時に各サービスエリアの充電スタンドの全面的な点検を行い、正常な使用を確保した。

 道路照明の状況も無視できない。同省咸寧市路灯管理サービスセンター照明監視制御室では、モニター上に主要な幹線道路にある6千以上の街路灯の稼働状況を表示しており、故障が発生すると直ちに保守作業員が修理に駆け付けるようにしている。

 また、電力供給も試練に直面した。同省黄石市の黄荊山や大冶(だいや)市の黄坪山一帯では、送電線に着氷や木の枝が垂れかかるなどの問題が発生。巡回検査員は「人的対策」と「技術的対策」を組み合わせることで、悪影響を最小限に抑えた。(記者/余国慶、潘志偉、王自宸)

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