能登半島地震を教訓に 南海トラフ巨大地震を想定した訓練を実施 名古屋港で働く人たちが避難経路を確認

南海トラフ巨大地震の発生を想定した避難訓練が名古屋港で行われました。

参加したのは普段、名古屋港で働く人たちで、能登半島地震を受けて皆さん真剣な表情で取り組みました。

8日午前、名古屋港金城ふ頭で行われたのは、名古屋港に大津波が迫ってくる想定の避難訓練です。

震源は南海トラフ沖で、地震の規模はマグニチュード9、最大震度は7。

地震発生後に約90分で、高さ4.6メートルの大津波が名古屋港に到達するという想定です。

今回が9回目となったこの大規模な避難訓練には、普段名古屋港で海運事業に携わっている社員など約160人が参加しました。

このうち95人の参加者は避難場所に指定されている立体駐車場まで、それぞれの職場から徒歩で移動し、避難経路を改めて確認しました。

(参加者)
「海などの最前線で仕事をしてますので、こういう防災訓練がとても役に立っていると思いました」

訓練を主催した名古屋港管理組合の担当者は、能登半島地震を受けて改めて思いを口に。

(名古屋港管理組合 危機管理課 清水敏幸課長)
「この名古屋市でも震度4を観測したということで非常配備態勢が敷かれました。(報道を見て)初期段階での情報伝達や被災状況の把握が重要だと認識しました」

名古屋港管理組合は「港周辺を含め、津波の被害が予想される地域に暮らす全員が、より一層防災への意識を高くもつべき。避難経路を一度確認するだけでも大事な備えになる」と話していました。

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