下北山村上池原の土砂崩れ 国道169号 仮設の橋で通行へ

2023年12月に下北山村の国道169号で発生した土砂崩れの応急対策工事の方法などを検討する委員会が7日、県庁で開かれ、一般の車が通行できるよう2月中旬に仮の橋の設置工事に着手することなどが決まりました。

下北山村上池原の国道169号では、去年12月に道路沿いの斜面が崩れ、車2台が巻き込まれました。現地では1カ月以上経った今も通行止めが続いており、村からは生活に欠かせない「命の道」として、一日も早い復旧を求める声が上がっています。

道路を管理する県では、1月中旬から現場付近の2カ所でボーリング調査を行い、7日は検討委員会の委員らが、採取された深さ35m分の岩盤を調べました。その後の委員会では岩盤に割れ目が多く確認されたことなどから、まず、緊急車両が通行できるようモルタルを吹き付け斜面を安定させる緊急対策の工事を進めるとともに、次の段階の応急対策として、一般の車が通行できる仮の橋の設置工事を2月中旬に始めることなどが決まりました。橋は長さはおよそ200mで、交互通行となり、完成は4カ月後を目安とするということです。また、付近の岩盤は急にすべる可能性があることから今後のモニタリングなどが必要であることを確認しました。

防災対策検討委・大西 有三委員長

「ステップを踏んで対応していく緊急対策から応急対策をやって、(今後)課題になるのは安全確保をどうするか、(恒久的な対策は)監視体制をきっちり構築して作業を進めていくことになると思います。」

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