「グラウンド状況の視察自体ができない」なでしこJ、北朝鮮戦が平壌開催となった場合の懸念点は? AFCが中立地での開催を提案

日本サッカー協会(JFA)は2月8日、パリ五輪・アジア最終予選の北朝鮮戦に挑むなでしこジャパンのメンバーを発表。会見で佐々木則夫女子委員長が、アウェー北朝鮮戦の懸念点について語った。

ホーム&アウェー方式で行なわれる最終予選。日本の第1戦は24日、敵地(平壌・金日成スタジアム)で行なわれる予定だった。しかし一転して“未定”に。会見の冒頭、佐々木委員長は、アジアサッカー連盟(AFC)が北朝鮮側へ、中立地での開催の提案を通達したと報告した。

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中立地での開催に向けてAFCが動いているとしつつも、佐々木委員長は「本来の会場だった平壌での開催もゼロではない」とコメント。そのうえで、平壌開催となった場合の懸念点を次のように説明した。

「グラウンド状況の視察自体ができないという状況。非常に寒くて、人工芝が凍っているようなところでやるのは危険だし、あまりそういうところでトレーニングをするのもリスクがある」

また、北朝鮮での生活面についても「(滞在する)期間はそんなに長くないが…」としつつも「普段とは少し違った状況化から、自分たちの健康面を考えなければならない」と選手の身体を第一に対応策を検討していくと語った。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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