「ファンの顔を激しく打ちのめした」来日メッシの魅惑プレーに中国メディアの恨み節が止まらず!「香港では何食わぬ顔で...」

プレシーズンの親善試合で来日したメジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミのリオネル・メッシが東京・国立競技場で行なわれたヴィッセル神戸戦に途中出場し、日本のファンを大いに魅了した。試合は0-0で90分では決着がつかず、神戸がPK戦の末に4-3で勝利を収めている。

内転筋の張りを訴え、ベンチスタートとなったメッシだが、60分にピッチに立つと、華麗なボールタッチに鮮やかなワンツーからのドリブル突破など、さすがのプレーを連発。PK戦でも最初のキッカーとして冷静に沈め、エースの貫禄も漂わせた。

しかし、この状況に憤懣やるかたないと怒りが収まらないのが中国メディアだ。4日に行なわれた香港での試合に、負傷を理由にメッシが出場しなかったことを巡り、SNS上では不満の声が爆発。いまだ収束する兆しが見えないなかで、わずか3日後に行なわれた東京での試合に出場したことに、国内メディアもご立腹なのだ。

中国メディアの『捜狐』は8日朝に掲載した記事で、香港と日本で行なわれた2試合におけるメッシの対応に嫌悪感を示し、「中国・香港では何食わぬ顔で試合に1分も出場せず、その後の表彰式でも発言を拒否するなど、とにかく人を見下していた。来日したメッシは姿を一変させ、トレーニングを再開したほか、神戸との試合にも60分から出場。中国人ファンの顔を激しく打ちのめした」と非難した。

また、メッシが中国系ソーシャルメディアを介して、試合に出場できなかった理由を発表したことにも触れ、「香港での試合の前に鼠径部の張りを患い、安全を考慮してピッチに立たないことを選択したというが、これは中国ファンを騙すための言い訳だ。本当に鼠径部に肉離れが起きたら、中2日で日本の試合で十分に戦えるのか。日本にはそんな奇跡の名医がいるのか?」と、疑惑の目を向けている。

同じ中国メディアの『新浪体育』は、1月に中国で予定されていた親善試合で、同じようにコンディション不良で欠場することになったクリスチアーノ・ロナウドと対比し、「この時は試合前にファン感情に考慮し、最終的に試合は一時中止となり、主催者はチケットの払い戻しを約束した。その後の記者会見にもロナウドは誠実に出席し、公の場で謝罪した。ロナウドの方がアプローチとして適切だ」と見解を示したうえで、今回はメッシ欠場の試合が補償もなく行なわれたことに、「主催者(タトラー・アジア)とクラブ(インテル・マイアミ)が結託して金銭をだまし取ったと言っても過言ではない」とまで言い切っている。

その他の中国メディアもメッシへの恨み節を綴った記事を出し続けているが、果たして今後、問題は収束に向かうのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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