懐から魚の“オコゼ”をのぞかせ… 「オコゼでござるワッハッハ!」 笑いものにして山を守る祭り

7日、三重県尾鷲市でオコゼを見て大笑いする珍しいお祭りが行われました。

「オコゼでござるワッハッハ!」

懐から魚の「オコゼ」をのぞかせて大笑いしているのは、林業が盛んな尾鷲市の矢浜地区で200年以上続く祭り「山の神」神事です。

その昔、山の神と海の神が生き物の数を争ったという言い伝えがあり、最後に海から現れた「オコゼ」で山の神が負けたことから、山に災いが起こらぬよう村人全員で「オコゼ」を笑いものにして、山の神を鎮めたのが始まりとされています。

参加した13人は祠(ほこら)に手作りの山の道具などを奉納し、オコゼを笑い飛ばしながらことし一年の豊作を祈りました。

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