「クレカの種類」がたくさんあって選びきれません。「熟考」が必要なほどの違いはあるのでしょうか。

1.国際ブランド

各クレジットカードの違いとして、国際ブランドが挙げられます。国際ブランドとは、クレジットカードに支払いシステムを提供しているブランドのことです。

クレジットカードの券面にはブランドマークが記載されており、国や地域ごとに使用できる国際ブランドが異なります。国際ブランドの代表的な種類としては「JCB」「Visa」「Mastercard」「American Express」「Diners Club」などがあります。

なお、発行手続きにあたり、国際ブランドを選べる場合と選べない場合があるため注意が必要です。「JCBのクレジットカードが欲しい」など希望がある場合は、クレジットカードを申し込む前に確認しておきましょう。

2.発行会社

クレジットカードは発行会社によって特徴が異なり、主に「信販系」「銀行系」「流通系」の3タイプに分けられます。信販系は信販会社が発行する、最も一般的なクレジットカードです。買い物や食事の代金を支払うなど、基本的な機能が備わっています。

銀行系は銀行が発行しているクレジットカードです。基本的なクレジットカード機能のほか、銀行のキャッシュカード機能を備えた一体型タイプが提供されており、人気を集めています。

流通系は流通業者が発行元となっているクレジットカードです。多くの場合、発行元のサービスを利用する際に割引などの特典・サービスを受けられます。

よく利用するお店がクレジットカードを発行している場合、作成すると今後お得に買い物ができたり、特典を受けられたりする可能性があるため、チェックしてみることがおすすめです。

3.グレード

クレジットカードはステータスによって一般・ゴールド・プラチナなどとグレード分けされており、それぞれ特典やサービスの質などが異なります。一般的にはグレードが高いほど特典やサービスの質が上がりますが、そのぶん年会費がかさむ傾向です。

一般カードはスタンダードなクレジットカードであり、必要最低限のサービスや付帯保険などが備わっています。そのぶん、年会費が無料や数百円程度など、比較的安い傾向にあります。クレジットカードを初めて作る人や、手軽さを求める人などにおすすめです。

ゴールドカードは一般カードと比較し、より手厚いサービスが受けられるカードです。特典や優待が充実しており、たとえば特定店舗で割引サービスを受けられる場合があります。

ただし、一般カードと比較すると年会費がやや高く、数万円程度かかるケースもみられます。プラチナカードはゴールドカードよりも、さらにグレードやステータスが高いタイプです。誰でも自由に申し込みができるわけではなく、招待制となっているケースもあります。

たとえば、ゴールドカードを一定額以上利用した人のみ入会できるなど、何らかの条件が設けられていることがあるのです。グレードやステータスが高いぶん、年会費も数万円~10万円など高額なケースが多いでしょう。

長い期間使うものだから、じっくり考えよう

一口にクレジットカードといっても、それぞれ特徴やメリットが大きく異なります。主な違いには国際ブランド・発行会社・グレードなどの要素があります。

これらの要素をきちんと確認・比較し、自分が求めるものや重視するものを整理することが重要です。紹介したポイントを参考に、自分に適したクレジットカードを選びましょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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