群馬県立小児医療センターが群大病院近くに移転へ 一体的な運用は“全国初” 医師の効率配置、人材育成に期待

群馬大医学部付属病院近くへの移転が発表された群馬県立小児医療センター(資料写真)

 群馬県唯一の子ども専門病院で、老朽化している県立小児医療センター(渋川市北橘町下箱田)について、山本一太知事は8日の定例記者会見で、群馬大医学部付属病院(前橋市昭和町)の隣接地に移転、再整備すると発表した。

 具体的な用地は未定だとしている。整備には10年程度かかる見通し。

 群大病院近くに移転することで、不足する産科などの医師を効率的に配置でき、同病院の成人診療科とも連携しやすくなると判断した。

 県によると、群大病院のような国立大学病院と、県立の小児専門病院が隣接して一体的に運営されれば全国初だという。全国から医療人材を集め、育成することを目指す。

 山本知事は「小児、周産期医療の一層の充実を図り、県民の幸福度向上につなげたい」とした。

 同センターは1982年に開設し、老朽化が進んでいる。山本知事は昨年1月に建て替え方針を明らかにし、場所を検討していた。

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