新2区に楠本・前県議が出馬表明 区割り変更後の次期衆院選で共産党、和歌山

楠本文郎氏

 共産党和歌山県委員会は8日、次期衆院選の新2区に、前県議で新顔の楠本文郎氏(69)=御坊市塩屋町南塩屋=を擁立すると発表した。

 楠本氏は和歌山市での記者会見で、自民党国会議員の裏金問題を念頭に「市民から生活が苦しくて仕方がないという相談を受けている。庶民が苦しんでいる中で、裏金が許されていいのか訴えたい」と強調。「政治とカネの問題は、きちんと国民に説明できる状態にならないといけない。教師をしていたが、子どもに教えられる政治に戻そうと呼びかけたい」と話した。

 少子化対策や、消費税の5%への減税なども訴えていくという。

 楠本氏は和歌山大卒。小学校教諭を経て、1983年に御坊市議に初当選。2017年まで9期務め、同年の衆院選3区に出馬し落選。19年から県議を1期務めた。

 次期衆院選から県内小選挙区は一つ減り、2選挙区となる。新2区は、和歌山、岩出、紀の川市を除く27市町村となる。自民党は現3区選出の現職、二階俊博氏(84)を新2区の候補予定者としている。

© 株式会社紀伊民報