ドログバ氏、不振の古巣チェルシー復活に期待「彼らには時間が必要なんだ」

かつてチェルシーなどで活躍した元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ氏が、苦しんでいる古巣について言及した。7日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

2022年5月にオーナーが交代したチェルシーでは、総額10億ポンド(約1878億円)以上を費やして選手補強を敢行した一方で、プレミアリーグでは12位に終わった昨シーズンと同様に今シーズンも第23節終了時点で9勝4分け10敗で11位に低迷。FAカップでは5回戦、カラバオ・カップでは決勝に進出しているものの、リーグでは結果が出ない状況が続いていることから、現指揮官のマウリシオ・ポチェッティーノ監督への風当たりも強くなっている。

チェルシーのレジェンドの一人としても知られているドログバ氏は、苦しい状況が続いている古巣について聞かれると、「彼らにはいいストライカーがいると思うよ」と語りながら、現在でも古巣を応援していることを明かした。

「クラブにとって今は簡単な時期ではないと思うけど、彼らは私のサポート、信頼がある。なぜなら、チェルシーはまだチェルシーだからだ。今いる若い選手たちがチェルシーに来たのは、私たちが遺産を築いたからであり、彼らはその遺産の一部になりたいと思っているはずだ」

「残念ながら、フットボールに時間はない。それでも、彼らには適応する時間が必要だ。私がチェルシーに加入した時、グループの選手たちは24〜27歳が中心だったことを覚えておいてほしい。私たちはすでに試合への準備ができていた。でも、彼らはまだ学んでいる最中で、まだ22〜24歳と若い」

「彼らには時間を与えるべきだ。そして、彼らがピークに達した時、『すごい、これが新世代だ。チェルシー史上最高のチームだ!』と人々は言うだろう。それは時間の問題なんだ。私はクラブのビジョンがロマン・アブラモヴィッチ(前オーナー)が就任した時ととても似ていることを期待している」

なお、采配への批判も集まっているポチェッティーノ監督だが、ドログバ氏は「ポチェッティーノがプレミアリーグで成し遂げたことは誰もが知っているだろう。彼はプレミアリーグをよく知っている。できる限り最高の仕事をしていると思うよ」と期待を寄せたコメントをしている。

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