節分の日、嫌味な姑にはめられ「アンタが鬼役ね!」→ 楽しそうに嫁に豆をぶつけていたが、直後!?

友人から聞いた話です。毎年節分には、豆まきをやろうと、義実家に夫の兄弟家族と友人家族が集まります。姑からいじめられている友人が鬼になるのがお約束だったので、仕方なく鬼役をやっていたところ……?

憂鬱な節分

友人宅では、2月になると義実家に兄弟家族が集まり、節分の豆まきをやっていました。姑の誕生日が2月なので、一家は姑の誕生日会を兼ねて毎年集まっていました。友人は姑から陰湿な嫁いびりを受けていたので、毎年2月は憂鬱でした。

姑の家から友人宅は歩いて15分ほどのところにあり、姑はしょっちゅう友人宅に来ては、部屋が汚いだの、お茶がまずいだの言いたい放題。孫見たさにやってくるため追い返すわけにもいかず、悩んでいました。

豆まきスタート

さて節分当日。家族が集まったところで豆まき開始となりました。友人は毎年鬼をやらされるので誰から言われるわけでもなく鬼のお面をつけて豆まきはスタートしたのでした。案の定、姑は「鬼だ鬼だー! 鬼はー外♡」と言い、楽しそうに友人に豆をぶつけてきたのでした。

他の家族も恒例行事ということもあり、戸惑いながらも姑を止められず雰囲気に従うしかできない状況でした。すると友人の子2人が、驚くべき行動に出たのです。

本当の鬼は……

子供たちは「鬼はー外!」「鬼はー外!」と言いながら、姑に豆をぶつけ始めました。

姑「ちょ、ちょっと鬼はあっちよ!」と言っても聞かない子供たち。

すると、別の子供たちまで姑に豆をぶつけ始めたのです。

姑「ちょっと! 止めなさい!」と言ってもいうことを聞くはずもなく……。

子供たちは面白がって姑に豆をぶつけて遊んでいました。そして結局、姑は外に出るしかなくなってしまったのでした。そこで初めて友人は、子供たちも意地悪な姑を鬼だと思っていたのかと思い、姑以外の全員でこらえきれず笑ってしまったそうです。鬼扱いされた姑は気の毒ですが、その後、姑はこの件で思うところがあったのか、友人への嫁いびりの回数は減ったそうです。

子供たちは見ていないようでよく見ていますよね。でも、子供たちがどこかで友人が姑にいじめられる姿を見ていたのだと思うと、なんとなく切なくて胸が熱くなる話でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:鈴木まさ美

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