インド、23─30年の世界の石油需要増の最大のけん引役に=IEA

Sethuraman N R Nidhi Verma

[キトール(インド) 7日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は7日、インドは2023─30年の世界の石油需要の増加において、中国を僅差で抜いて最大のけん引役になると予想する報告書を公表した。

報告書によると、インドは23─30年に、日量120万バレル近い石油需要の増加が見込まれており、この期間に予測される世界全体の石油需要増加分(320万バレル)の3分の1以上を占める見通しだ。

インドの需要は、23年の日量550万バレルから、30年には660万バレルに達すると予測した。

「現在から30年にかけて、インドは世界の石油需要増加の最大の要因となる。先進国と中国では、伸びは当面は鈍化するものの、その後は反転するとみている」とした。

インドの石油消費で最も多いのはディーゼル燃料。30年までのインドの需要増のほぼ半分、世界全体の石油需要増加の6分の1以上を占めるという。

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