イラン戦PK献上の板倉は「ワーストの中のワースト」 元日本代表が酷評、それでも「使い続けること大事」と提言【アジア杯】

サッカーの元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏(42)が2024年2月6日にユーチューブを更新し、3日にカタールで行われたAFCアジアカップ準々決勝の日本対イラン戦を振り返り、独自の視点で分析した。

板倉は「最初から最後までやらかした」「全部良くなかった」

日本は前半28分にMF守田英正(28)のゴールで先制し、前半を1-0で折り返した。後半に入ると流れがイランに傾き、後半10分に同点とされた。このまま延長戦に突入するかと思われたが、後半アディショナルタイムにDF板倉滉(27)がペナルティエリア内でファウルしPKを献上。これを決められ逆転負けした。

優勝候補筆頭に挙げられながらも無念のベスト8敗退。3大会ぶりの王座奪還はならなかった。

イラン戦を総括しながら各選手を格付けした闘莉王氏は、板倉を10点中3点とし「ワーストの中のワーストです」と評した。

イラン戦のプレーについては「11人がいるなかでひとりだけポカーンと穴があいているような選手でした。最初から最後までやらかした。ミスに全部絡んでいるし、全部良くなかった。イエローカードもそうだし判断もそう。全然だめでした。残念です」と酷評した。

「処理もだめだしポジショニングも悪い」

闘莉王氏は、前半24分にイエローカードを受けたところから板倉のリズムが狂ったと指摘。イラン戦での板倉のプレーは全てにおいて悪く、悪い流れのままアディショナルタイムに入りミスをして失点につながったとした。

決勝点となったPKを与えたシーンについては「全部だめです」とバッサリ切り捨て、「処理もだめだしポジショニングも悪い。お見合いしてるしコミュニケーションも取れていない。全部だめでした」と厳しい論調で語った。

イラン戦でのパフォーマンスに「落第点」を与える一方で、これまでの板倉の日本代表への貢献度を高く評価。イラン戦でコンビを組んだDF冨安健洋(25)とともに日本代表に欠かせない存在であることを主張した。

闘莉王氏は「この試合だけが全然ダメだった。いい勉強になるといいですね」とし、「今回の試合を考えると次は(板倉を)使いづらいのかなと。でもこれは使い続けることが大事。今の日本代表の中では最強のCB(センターバック)コンビは冨安と板倉です。イラン戦でミスはあったが、この2人は代え難い」と期待を込めた。

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