BMW、日本初のBEVワゴンを含む新型『5シリーズ・ツーリング』を導入。デジタル機能も大幅に強化

 主軸たるセダンの刷新に続き、新時代のツーリングワゴンに相応しいスタイリッシュなデザインへの進化に加え、走りやデジタル機能も大幅に強化されたBMWの新型『5シリーズ・ツーリング』が上陸。日本初となるワゴンのBEVたる『i5ツーリング』をはじめ、同車初となるクリーンディーゼル×48Vマイルドハイブリッド(MHEV)×4輪駆動システムBMW xDriveの組み合わせも用意され、2月7日(水)より発売開始となっている。

 昨年7月に発表されたセダンに続き「格式のある存在感とエレガントさを同時に高めた」という新型『5シリーズ・ツーリング』は、シャーク&ロングノーズにブランドの象徴であるキドニーグリルを印象的にライトアップする“BMWアイコニック・グロー”を備え、ツーリング専用デザインのリヤコンビネーションライトは低い位置に配置されワイド感を高めるなど、スポーティかつエレガントな独自のデザインを実現した。

 インテリアでも先代モデルに比べてボタン類が大幅に削減され、無駄を省いた洗練された印象を与えるとともに、最新の12.3インチのインフォメーション・ディスプレイと14.9インチのコントロール・ディスプレイで構成されるBMWカーブド・ディスプレイを搭載。パネル中央からドアトリムを立体的なクリスタル面が貫くBMWインタラクション・バーも標準装備し、ドライバーの好みの走行モードに応じて室内空間をアーティステックに演出する。

 また下部セクションが平らになったステアリング周りは空間に余裕を与え、コントロールパネルとセンターコンソールのセレクターレバーには操作時のフィードバックを追加。地球環境にも配慮し、植物を主原料とした持続可能な素材で上質なレザーと同等の柔らかさと風合い、耐久性を実現したビーガン・インテリア仕様を一部モデルに標準装備とした。

 そしてツーリングに欠かせないラゲッジは容量570リットルを実現し、後席バックレストを倒せば最大で1700リットルまで拡張することが可能に。ラゲッジ下に小物を収納できる床下収納や、40:20:40分割可倒式リヤシート、さらにシートを完全に折りたたんだ状態でも荷室が使用でき、かつ前席乗員の安全が確保されるラゲージ・パーティション・ネットが標準で装備される。

 パワートレインはクリーンディーゼルに加えて電動モデルで2種類が用意され、新世代モジュール式の2.0リットル直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ディーゼルを搭載する“BMW 523d Touring xDrive”は、ピストン軽量化等の改善に加え、低速側を可変ウイングとしたシーケンシャル・ツインターボの電子制御精度を向上させたうえで、48VのMHEVを組み合わせてシステムトータル最高出力197PS(145kW)、最大トルク400Nm(以下、数値は欧州参考値)を発揮する。

「格式のある存在感とエレガントさを同時に高めた」という新型『5シリーズ・ツーリング』は、シャーク&ロングノーズにブランドの象徴であるキドニーグリルを印象的にライトアップする”BMWアイコニック・グロー”を備える
ラゲッジ容量は570リッターを実現し、後席バックレストを倒せば最大で1700リッターまで拡張することが可能に

■“M”を冠する最上位モデルは601PS、0-100km/h加速3.9秒

 一方のBEVモデルでは、電気モーターにてBMW伝統の後輪を駆動する“BMW i5 Touring eDrive40(イードライブヨンマル)”と、4輪駆動のMパフォーマンス・モデルである“BMW i5 Touring M60 xDrive(エムロクマル・エックスドライブ)”を設定。両車ともボディ床下に収納されているリチウムイオン電池の総エネルギー量は83.9kWhとなり、一充電での走行可能距離は前車が483~560km、後車で445~506kmをマークする。

 最高出力340PS(250kW)、最大トルク400Nmの“eDrive40”に対し、フロントアクスルに最高出力261PS(192kW)、リヤに340PS(250kW)を発揮する各シングルモーターを備えた“M60 xDrive”は、システムトータルでの最高出力で601PS(442kW)、最大トルクは795Nmを誇り、Mスポーツ・ブーストまたはMローンチ・コントロール機能が作動している場合、0-100km/hを僅か3.9秒で駆けぬける。

 そうした出力を支えるシャシー制御技術面でも、センシングと同時に最短時間で直接制御されるホイール・スリップ・テクノロジーや、統合ブレーキ・システム、可変ステアリング・レシオを備えたスポーツ・ステアリングが全車標準装備に。

 さらに『i5ツーリング』では、4輪操舵を可能とするインテグレーテッド・アクティブ・ステアリングと電子制御のショック・アブソーバーを備えたアダプティブ・サスペンションが標準(523dはオプション設定)となり、最上位の“M60 xDrive”ではアクティブ・ロール・コントロール機能を備えた電子制御スタビライザーを含む“アダプティブMサスペンション・プロフェッショナル”が標準装備された。

 そのほか、おなじみとなった“ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能”に加え、安全機能・運転支援システム“ドライビング・アシスト・プロフェッショナル”や、完全自動駐車が可能となる“パーキング・アシスト・プロフェショナル”も搭載。車両の異常をスマートフォンに知らせるアラーム・システムや車両全方向に対応したBMWドライブ・レコーダーなども装備され、価格はクリーンディーゼル版の『523dツーリング』が890万~960万円、同『i5ツーリング』が1040万~1600万円(いずれも税込)となっている。

BMW カスタマー・インタラクション・センター:フリーダイヤル:0120-269-437
BMW インターネット・ウェブサイト:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/5-series/touring/bmw-5-series-touring.html

下部セクションが平らになったステアリング周りは空間に余裕を与え、コントロールパネルとセンターコンソールのセレクターレバーには、操作時のフィードバックを追加
最上位の”M60 xDrive”ではアクティブ・ロール・コントロール機能を備えた電子制御スタビライザーを含む”アダプティブMサスペンション・プロフェッショナル”を標準装備としている

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