東和銀から融資金1900万円超をだまし取った疑い 群馬県警が男2人を逮捕

 東和銀行が融資金をだまし取られた事件で、群馬県警捜査2課と高崎北署は8日、詐欺の疑いで、東京都足立区の建設作業員の男(59)を再逮捕し、高崎市のエステ店従業員の男(42)を逮捕した。指南役とみられる建設作業員の男は別の男と組んだ詐欺罪で公判中で、逮捕は5回目。エステ店従業員の男との間では今回を含む4回の融資で計約1億円を詐取したとみられている。

 2人の逮捕容疑は共謀して2019年9月、高崎市内で、エステ店従業員の男を個人事業主と偽った確定申告書などを東和銀に提出して2000万円の融資を申請し、約1930万円をだまし取った疑い。

 県警によると、2人は容疑を認め、エステ店従業員の男は借金があったと供述している。建設作業員の男は当時営んでいた会社の売り上げに充てる目的とみられる。

 借受人役のエステ店従業員の男が太陽光発電施設の設備工事を手がける建設業者を装い、事業運転資金などを借り入れると説明して県の「小規模企業事業資金」に申し込んだ。融資金のうち1300万円が建設作業員の男の管理する口座へ移された。

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