店長ショック…接客中の店内、包丁持った17歳らがハンマーで破壊 昼に計1千万円超の商品強奪 その後、17歳を指示役に紹介した23歳なぜか不起訴 さらに闇バイト27歳、面識ない強盗に包丁ハンマー代を振り込んで逮捕「強盗だと知らず」

強盗手助けの容疑、27歳の男を逮捕=越谷市

 昨年8月に埼玉県越谷市内の質店で発生した強盗事件で、犯行を手助けしたとして、県警捜査1課と越谷署は7日、建造物侵入ほう助と強盗ほう助の疑いで、東京都板橋区若木3丁目、職業不詳の男(27)を逮捕した。

 逮捕容疑は共謀の上、昨年8月11日、犯行準備のために使用されることを知りながら、自己の口座から共犯者の男(21)の口座に現金1万円を入金した疑い。「お金を振り込んだことは間違いない」とした上で「強盗のことは知らなかった」と容疑を一部否認している。

 同課によると、共犯被疑者の供述などから男の犯行を特定。闇バイトに応募して犯行に加担したとみられ、共犯者の男とは面識がないという。男から振り込まれた1万円は包丁やハンマーなどを購入する資金に充てられた。

 同課などは、ほかに指示役がいるとみて捜査を継続している。

■仲介役、不起訴処分に(以下、仲介役の不起訴処分時の記事)

 さいたま地検は12月27日、越谷市の質店に押し入り貴金属などを奪ったとして逮捕された群馬県伊勢崎市、自称自営業の男性(23)について、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

 男性は共謀し、8月12日午後2時過ぎ、越谷市内の質店に客を装い侵入。男性店長らに包丁のようなものを突き付け脅し、ショーケースを破壊して腕時計など(計1115万9300円相当)を奪ったとして、11月8日に建造物侵入と強盗容疑で捜査1課と越谷署に逮捕されていた。

 男性は犯行の仲介役とみられており、共犯で実行役の男(22)は同罪で起訴され、同じく共犯の少年(17)は27日付でさいたま家裁に送致された。

 地検は送致罪名を明らかにしていない。

■接客中に襲撃「強盗だ」(以下、仲介役の逮捕時の記事)

 8月、越谷市の質店に押し入った男2人が逮捕された強盗事件で、県警捜査1課と越谷署は11月8日、建造物侵入と強盗の疑いで、群馬県伊勢崎市、自称自営業の男(23)を共犯者として新たに逮捕した。同容疑者は犯行現場にはおらず、実行犯の会社員の少年(17)を指示役に紹介した仲介役とみられている。

 逮捕容疑は共謀し、8月12日午後2時過ぎ、越谷市七左町1丁目の質店に客を装い侵入。店内で接客していた50代の男性店長らに包丁のような物を突き付け、「強盗だ、奥に行け」などと脅し、ショーケースをハンマーのような工具で破壊してブランド品の腕時計など41点(計1115万9300円相当)を奪った疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 県警はこれまでに実行役として、少年のほか男(22)=建造物侵入と強盗罪で起訴=を逮捕。2人の供述などから23歳男の関与を特定した。23歳男と少年は仕事関係で知り合い、交流サイト(SNS)でやりとりをしていたとみられている。

 県警は押収したスマートフォンを解析するなどして、指示役についても捜査している。

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