関西にある清酒発祥の地、スタンプラリーでご近所日本遺産へ

兵庫県の伊丹市から神戸市にかける酒造業が栄えたエリアを巡るスタンプラリーが開催中。2020年に日本遺産に認定されたこの地を知るきっかけとして、3月3日まで実施されている。

『伊丹と灘五郷をめぐる デジタルスタンプラリー』の参加スポットのひとつ、「沢の鶴 資料館」(神戸市)

スタンプが配布されるスポットは、清酒発祥の地として伝承される伊丹市にある日本最古の酒蔵「旧岡田家住宅・酒蔵」や、「日本盛 酒蔵通り煉瓦館」「沢の鶴 資料館」「菊正宗酒造記念館」など、名だたる酒造メーカーの資料館や酒蔵が中心。

江戸時代に優れた技術、良質な米と水、酒輸送専用の樽廻船によって上質の酒を江戸へ届け、清酒のスタンダードを築いた伊丹・西宮・灘の酒造家たち。今回のスタンプラリーでは、彼らが育んだ伊丹と灘五郷の銘醸地を巡ることができる。

このほか「尼崎城」や「芦屋市立美術博物館」など、複数の観光スポットでもスタンプが配布され、全制覇すると日本酒や酒饅頭など5千円相当のアソートセットを抽選でプレゼント。2スポット以上ゲットで、参加賞としてオリジナルステッカーが進呈される(先着1200名)。詳細は公式サイトにて。

地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを軸に、パッケージ化した文化財群を文化庁が認定する「日本遺産」。この地は、『「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷』という「日本酒」がテーマのストーリーで、2020年6月に認定されている。

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