スウェーデン中銀の利下げ、3月より5─6月の可能性高い=副総裁

[ストックホルム 8日 ロイター] - スウェーデン中央銀行のヤンソン副総裁は8日、インフレ圧力が和らいでおり、今年上半期に政策金利を引き下げる可能性があると述べた。3月よりも5月か6月の利下げの可能性が高いとしている。

副総裁は中銀のウェブサイトに掲載された講演要旨で「現時点では5月か6月の会合での利下げの方が明らかに現実的だと思う」と述べた。

3月に利下げを検討するには、インフレの鈍化が続く必要があるほか、主要国中銀の利下げの計画も、恐らくこれまでより大幅に明確に説明される必要があると指摘した。

スウェーデン中銀は1日、政策金利を予想通り4.00%に据え置き、昨年11月の予測で示唆したよりも早く金融政策を緩和する可能性があると表明した。中銀は11月、金利変更が2025年以降になると予想していた。

ヤンソン副総裁は最初の利下げが行われても「より多くの情報を待って不確実性を解消するため、利下げを一時停止する必要に迫られる可能性が最も高い」とも発言した。

市場では、6月までに利下げが実施され、その後さらに2─3回の利下げがあると予想されている。

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