汚染水漏れで東電が謝罪 福島県は再発防止を要求

東京電力福島第1原発で放射性物質を含む水が漏れた問題を巡り、謝罪する田南達也第1原発所長(左)ら=8日午後、福島市

 東京電力福島第1原発の高温焼却炉建屋外壁にある排気口から放射性物質を含む水が漏れた問題で、田南達也第1原発所長は8日、福島県庁を訪れ「県民をはじめ、広く社会の皆さまにご心配、ご不安を与えてしまった」と謝罪した。県側は原因究明や再発防止を求めた。

 県危機管理部の渡辺仁部長は、昨年10月に第1原発で作業員が放射性物質を含む廃液を浴びた事故にも触れ、安全管理徹底などを求める申し入れ書を渡した。田南所長は報道陣の取材に「原因を究明し、来週中には報告したい」と話した。

 東電によると、7日午前、汚染水の処理装置を洗浄中に装置内の水が流れ出た。

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