特殊詐欺被害額 過去最多の5億円余に

警察が特殊詐欺と分類している詐欺の、県内の去年1年間の被害額が5億円余りだったことが県警察本部のまとめでわかりました。統計をとり始めた2004年以降最も多くなっています。

県警察本部のまとめによりますと、去年1年間に県内で確認された特殊詐欺の被害は88件で、おととしと比べて22件増えました。被害額は5億399万円で4億円余り多くなっています。被害件数、被害額ともにここ5年で最も多く、被害額は統計をとり始めた2004年以降最多です。

手口は「未納金がある」「トラブルの解決に金が必要だ」などと架空の料金を請求するものが最も多く50件でした。被害額が最も多かったのが金融商品詐欺です。「簡単にもうかる」などと投資や仮想通貨などのうそのもうけ話を持ち掛け、金を振り込ませるもので、11件、3億9000万円余りの被害がありました。被害者の年代別では全体の88人のうち高齢者が36人で4割を占めています。

今年に入ってからも被害が後を絶たない特殊詐欺。警察は不審な広告やメッセージにアクセスせずに、SNSやメールなどで現金の振り込みや電子マネーを要求されたら詐欺を疑い、速やかに相談してほしいと呼びかけています。

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